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酒より男。
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喉が渇いたのか何度も唇を舐めてるから、てらてらしてて、ほんまに今すぐにでも襲いたい!!
でも。
「ちょ、友希っ」
「自分れとる~」
ごそごそと僕の上から降りてキッチンへ向かおうと立ち上がると、まだまだ酔っぱらいの愛しの君はふらふらしてる。
あかんって!危ない!
掴もうとする僕の手をすり抜けて消えていく。
やって、僕今、すぐに立てへん状況なってんもん…。わかるやろ??
慌てて追いかけると既に、白ワインを取り出して、にこにこ顔でグラスを口に着ける友希が見えた。
バカラのグラスを鷲掴み。
それって、普段使わんやつやん。社長から何故か、友希へのプレゼントで、割ったろか!っと思ったら、「そんなことしたらあかんやろ?」と怒られて、ずっと飾りになってたやつ。
それをグーで握って煽ろうとしてる。
「ちょ、待って!」
「やーっ」
「や、やないよ友希、ほんまにやめとこ?な?」
ぷいっ。
腕を掴んで止める僕に、完全にいじけた態度。
ちょお待って。
こんな可愛らしい仕草、外でしてへんやろな!
なんか、フツフツとわけのわからん怒りがこみ上げてきた。そして、不安。
はっ!
まさかいたずらとかされてへんやろな?!
顔を背けたままの友希の首筋を覗くと…。
よし、無い。
胸をなで下ろしたのも束の間、今の今まで横向いていじけてた友希が、ちらと僕を覗くように見上げてきて、
「さとるぅ、ちょおだい?」
取り上げられたらワインをウルウルした目で見つめながら呟いた。
ヤバい。
違うもん強請られてるとしか思えへん。
「友希」
ぐいと白ワインを口に含んで、友希をぐいと引き寄せてから後頭部に手を回して頭を固定した。
そして、一口、二口。
ワインをその口に流し込んだ。
「ん、んく…ぷァ…」
「えろ」
「んへへ、もっと」
「もう…我慢できん。友希、ベッドいこ」
もうあかん。こんなエロカワイイ友希見て我慢できる程、僕はできた人間やない。
「ふぁっ、え?さと」
「しー」
何か言おうとする友希の唇にギリギリ触れる位置でその言葉を遮って、もう一度キス。
舌を吸うと自然と絡まってくるそれ。
身体を竦めるようにしていた友希も、次第にはあはあと息を荒げてきて、その腕を首に絡めてくる。
ちゅ、ちゅぷ…、ちゅっ
わざと音を立てて友希を煽りながら、キスをして、その身体をひょいと横抱きにした。
「も~、可愛すぎやろ」
「へ?」
「友希。お酒より、僕と気持ちいいこと、せえへん?」
耳元で囁く低音ボイス。エッチしてるとき、友希はこれが好き。
トロンとしたまぶたを何度かぱたぱたとしてギュッと首にしがみついてきた。
「…するぅ」
「んふふ、えっちやね、友希は」
寝室に向かう間、友希は僕の胸に頭をこすりつけてた。
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