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非日常的出来事の始まり。
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あれ?
朝起きて、シャワー浴びて、朝ご飯の用意をし始めて、だいたい隣の住人が現れる頃になっても、一向にドアが開く音が聞こえへん。
キッチンから頭を出して玄関を見ても、やっぱり。
卵を焼こうとしてフライパンに油を敷いたけど、火を止めた。
んーんー、と少しだけ考えて、何となくイヤな予感に襲われて部屋を出た。
「おはよー、悟ー」
お互いに持ってる合い鍵で悟の家へ入って、まずは全く生活感のない寝室へと向かった。
声をかけても返事がない。部屋もしんとしてるし。
「やっぱり…なんかあった?」
不安になってドアをゆっくり開ける。
「悟?」
「……」
ゆっくり近づいてのぞき込むと、布団を目元まで上げて殆ど顔が見えへん悟がおった。
良かった、おった(笑)
取り敢えずもっかい話し掛ける。
「悟?おはよう」
「う、ううん…ゆーき?」
「そやで。だいじょぶ?」
「あ、もう朝なんや…起きんと…」
布団の影から僕の顔を見上げて、体を起こそうとしたけど、
「あ、」
「わっ悟!」
真っ直ぐ起きれず、そのまま横にズルッと倒れ込んだ。僕の方に倒れ込んできた体。
「悟…」
「えへへ、ゆーきやぁ」
「ていうか、凄い熱やんかっ」
いつも上半身裸で寝る悟の体を触った瞬間にわかるほど。
やっと見せてくれた顔もやっぱり赤くて、息やって分かり易く熱い。
おでこを触ると熱のせいもあってびっしょりと汗が。
「悟っ、大丈夫?ほら、はよもっかい寝て」
「えー、いやや、せっかく友希がおんのに」
「なにアホなこと言うてんのっ」
なおもくっついてこようとする、状況がわかってない悟を半ば無理やり寝かせた。
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