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学校、から帰る。
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悟が心配やってんけど、どうしても落とせへん単位があって学校に来た。
ぐっすり寝てたから、大丈夫やとは思うけど、病気のときって心細くなったりするからなるべく早く帰らんと。
て時なのによりによってその講義が一番遅い時間っていうね。
「友ちゃん、なんか落ち着かんね」
「え、そう?」
同じ講義を受けてる諒がシャーペンをクルクル回しながら言った。
え、え、そんな出てんの?!俺。
「俺の目は誤魔化せへんよ」
そう呟いてノートに何か書き込んでる。
「悟が朝から凄い熱やねん。せやから少しでも早よ帰ってあげよう思って」
「バカでも風邪ひくんや」
「こらこら諒、またそんなこと言うて」
「ま、えーわ。移ったらいかんから行ったらあかんって言うても、無駄なんやろ?」
「うん」
ぶすくれた顔で手をヒラヒラさせて、
「ほら、ノート俺がちゃんと取っといたるから、今日は帰ったり」
「えっ、諒?」
思わぬ言葉に目を疑った(笑)
そして、「今教授こっち見てへんよ」と笑った。
「ありがとっ諒」
カバンを掴んでこっそり教室を抜け出した。
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