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家に、帰る。
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家に帰らずそのまま悟の部屋に帰る。
音を立てないようにそっと入って寝室に向かうと中から話し声が。
あれ?起きてる?
「悟?」
そっと覗き込んでみるとベッドの上であぐらをかいて誰かと喋ってる。
「あ、友希帰ってきたからまたね」
「悟、大丈夫なん?起きてて」
ととと、と近寄ったら直ぐにマスクをつけた悟。
にこりと笑って、
「おかえり」
「うん、ただいま」
いつもならここでぎゅうってしてくれるんやけど、今日は無し。
俺に風邪を移してまうからね、と笑った。その心遣いが嬉しいけど正直、淋しい(笑)
「誰?」
「あ、鈴木さん。今日の仕事どうなったかと、さっきお医者さん寄越してくれたからその結果と、お礼ね」
「お医者さんなんて?」
「インフルエンザやなかったよ。単なる風邪やって。良かった~ほんま、友希に移したらどうしよって思っててん」
学校に行ってる間に、鈴木さんが事務所お抱えの医師をここまで派遣してくれたみたいで、注射とインフルエンザの検査してもらったんやって。
朝はほんまにキツそうやったけど、注射のおかげもあってか顔色も多少良くなってきてた。
良かった…。
「俺のことはいいから。早くちゃんと治そ?」
「そやね、早く治していーっぱいちゅうせなあかんし!」
んへへと笑って、ベッドにもぐりこんだ。
アホなこと言うてる。でも、こんな時でもアホなこと言う元気があるならすぐ治るね。
プリン食べる?って聞いたら、食べるって言うから、ちょっと甘やかして食べさせてあげた。
「たまには病気なるんもいいかも」
「ほんまにアホやな悟」
「せやろー??」
「褒めてへんし」
俺がいない間きっとなんか動き回ってたんやろな、プリン食べたら直ぐに寝てしまった。
そや、今のうちにお粥さん作って軽く掃除してこよ。
悟が寝るのを確認してから部屋を出た。
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