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ゆけむり物語 2
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「そうか」
「な、せやからお願いっ」
「うーん」
鈴木さんは顎を撫でながら天井を見上げた。顔の前で両手を合わせて完全なるお願いポーズの僕を見て、口の端を上げる。
「まあ、悟が悪させんのも友希君のおかげやしな」
社長曰わく、友希がおるから僕は遊びまわって問題を起こさないとのこと。
友希が自分の時間を犠牲にして、ご飯を作って家で待ってくれてるから、僕は家に帰って引きこもりしてられるとのこと。
全くもってその通りやけど、言い方な。
「でもなぁ、さすがにどこでもいいってわけにはいかんよ、悟」
「え、どゆこと?」
「俺の知り合いが旅館やってるから、そこでもええなら上坂に言ってもええ」
「ほんま?!」
スケジュールを確認しながら鈴木さんは笑った。
ほんま神様やで鈴木さん!
僕は何度も頷いて鈴木さんの手を取った。
「ありがとう!鈴木さん!」
「友希君のおかげやな」
「うんっ、友希も喜ぶ!」
さ、そうと決まれば今日の仕事気合い入れろよってお尻た叩かれた。
どんなんでもやる、友希を喜ばせる為なら!
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