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ゆけむり物語 3
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夏が過ぎて暑さも和らぎ、朝晩はどちらかというと寒さを感じる程の季節になった。
今日は待ちに待った温泉旅行。鈴木さんにお願いしてから、一週間後、社長からの許可が下りた。
行先は鈴木さんの親戚の人が経営してるっていう温泉旅館。鈴木さんの厚意で予約までしてもらってから僕の車で目的地へ。
「よく許可してくれたね、社長さん」
「僕頑張ってるからなぁ」
「自分で言うか?」
笑いながらお茶を渡してくれた。一口飲んでからまた友希に返す。ふんふんと鼻唄を歌う友希。こないだ水族館に行った時は人込みの中に行くってことで普段の友希からはかけ離れた地味な服装だったけど、今日はいつもの通りの可愛い服装。昨日の夜洋服を選らんでるとこに行ったら、僕が一緒やから、ってまた黒とかグレーとかばかりを出してたから慌てて止めた。
『友希っ、いつも通りでええねんで』
『え、でも』
『せっかくの旅行なんやから、可愛いかっこがいい!』
『・・・相変わらず、あほやなぁ悟』
『あほでもいい!』
『・・・』
という紆余曲折の末、
「むふふ」
「なにー?」
「なんもないよ」
パステルカラーのフード付きのニットを着た可愛い友希の出来上がり。そんな友希を隣に乗せて、上機嫌なのは当たり前やねんな。
車を走らせて約1時間経った頃、お腹すいたなあと呟いたら、「お弁当作ってきたよ」と友希がごそごそと後部座席を漁り始めた。
え、え、お弁当!?僕に内緒で?(感動)
もうさ、こんなん新婚夫婦やんかぁ~っっ
「友希~」
「んー?」
「さすがっ大好き!」
「んふふ、ありがと」
運転してなかったら確実に襲ってる。抱き着いてちゅうしてるね。今は我慢するけど、部屋に着いたらすぐにキスしよう、そうしよう。って妄想しながら、友希のおにぎりを受け取った。
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