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ゆけむり物語 15
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ごはんの時間まで余裕ある、と確認した僕は友希をお風呂へ誘った。
寒さ対策の為のマフラーで首をぐるぐる巻きにしていた友希の顔がちらりとだけ見えて、頬の上の方が赤くなってる。
「寒かったやんな~。風邪引いたらいかんし、部屋風呂で誰にも邪魔されんし~」
「・・・また変な事考えてるやろ、悟」
「へん、変な事とか考えてへんしっ」
急に正解を突き付けられて焦った僕は最初を噛んでしまった。くすくすと笑う友希は、嘘嘘と言いながらマフラーを外して早速風呂の用意を始めた。動揺している僕をほったらかして。
相変わらず潔いというか、男らしいというか・・・。
苦笑しながら僕も風呂の用意を始める。
ピンポーン。
・・・え?ええ?!
「ん?誰やろ」
「・・・ちょ、ちょっと待って友希っ」
とことことドアの方の歩く友希。ていうか、ここにいるって知ってて、こんな絶妙なタイミングで来るとか、あの人しかおれへんやんっ!ってもう遅い。
「や、友希君」
「あれ?上坂さん」
「そろそろ帰って来たかな~って思って遊びに来たよ」
「あ、どうぞどうぞ」
「ほら、諒君も」
「お邪魔しま~す」
ほんまに邪魔!
「社長っ!何しにきたんっ!」
「遊びにって言うてるやん」
ずかずかと上がり込んできた二人は、息を合わせたようににやりと笑った。
二人の後ろからついて来た友希までなぜかにこにこして、
「なんか、修学旅行みたいでわくわくするなぁ」
と暢気なことを言っていた。
ああっ!僕の新婚旅行計画がっっ!(涙
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