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休憩時間もうざいです
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「で?お前はいつまでウジウジしてるんだ」
飛び蹴りをかました後、授業を終え、前の奴の席を借りてウジウジ野郎に問う。さすがにこれ以上このままでは主将としてのこいつの影は微塵もない。部活にまで迷惑がかかる。いや、もうかかっている気がするが…。
まぁ、いい。
「だって、薫が!かおるがぁ〜っ」
「だぁ!うっせ!いちいち女々しいんだよっ。このウジ虫ヤローっ」
原因はウジ虫の恋人。別に浮気されたとか、振られたとかじゃない。ただ単に異性と話してただけってゆー。
普通じゃね?何の問題もない。嫌なら嫌ってその子に言えばいいだけのこと。ウジ虫の場合ウジウジしてっから無理か。
…1つ訂正。薫ってのは後輩で、女っぽい名前だが奴は男子バレーボール部現在所属中。御察しの通りです。奴は男だ。
そりゃあ、後輩の女の子に向かって俺の恋人に気安く話しかけないでくれる?なんて186cmのデカ物が言えるわけない。びびるわ。イロイロアウトだわ。
同性同士の恋愛なんて面倒くせぇ。
「だったら直接的本人に言えばいいだけだろ。図体デカイ男が意地けてても可愛くもなんともねぇよ。逆にキモい」
「うぅ〜」
「うざいわっ!」
「いたっ!殴らないでよ〜。空にはわかんないでしょ、俺の気持ちなんて…」
「ウジ虫の気持ちなんてわかりたくもねぇよ」
「そらのばかーー!」
だから可愛くねぇって。やめろ。
そんなやり取りをしているとチャイムが鳴った。
「あっ、やべ。次体育じゃん。遅れる。ほら晃も行くぞ」
「ちょ、いたいっ。いたいってばっ!髪引っ張らないで!」
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