アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
〜side story〜 ③
-
「…心臓が持ちません」
「薫…?」
「サラリと好きって言わないで下さい…。困ります…」
可愛い発言で何もかもがぶっ飛んだ。サラリとこんな可愛いこと言わないでほしい。
「好き。大好き、薫。好き。愛してる。好き、好き、好き」
「せ、せんぱっ…」
「…薫、しよ?」
「へっ、」
「やだ?」
「あ、やっ、その…。や、じゃない、で、す」
薫をゆっくり押し倒す。触れる二の腕やお腹は男そのもので。女の子みたいに柔らかくない。なのに俺は凄く興奮する。
触れるだけのキスを唇に落とせば薫はおずおずと口を開く。…さっきまでの勢いはどこからきてたのかな。ギャップ萌えで死にそう…。
「せん、ぱ、い…、…もっと、」
ヤバイ。ホントにヤバイ。俺の後輩は、ホント、もう、ほんとっ……ぁあっ、もう!
理性がプツンと切れたように、深いキスを繰り返す。
薫から出る吐息も興奮材料になる俺はもうムッツリと言われても仕方がないのかと感じる。
こっちの世界に連れ込んだことゴメンねなんて、謝らないよ、薫。
俺はズルい性格らしいね。黒い部分は心に隠して余裕ぶって、全然余裕なんかないのに。
「ごめんね、薫。優しく出来る自信無いや」
こんなにも貪欲な奴だと誰が知ってるんだろう。…きっと俺以外誰も──。
「…優しくなくていいです。それでさえ僕は愛しいと思えるんです。だけど、痛み以上に、僕以上に愛して下さい」
「………。…これ以上好きになったら俺は病んじゃうよ」
「…じゃあ、もう僕は病んでいますね」
っ、この後輩はどこまで俺を苦しめる。
「はぁ…、もう、黙って」
薫の弱い部分ぐらいわかってる。右手で頭を逃げないよう支えて左耳を舐める。今だけでも五感が敏感になればいいのに。
聴覚が犯されているみたいになって、もっと感じればいいのに。
もう、黙って俺のことだけ考えて、俺の触れる部分に感じて、俺のために生きればいいのに。
「かおる、く、ち、あ、け、て。…ん、いー子」
再びキスの嵐を降り注ぐ。
空いている手で薫のズボンを脱がして先ほどの仕返しだというばかりに攻め立てた。
「っ!?っんーー!」
あ、この顔好きだなぁ…。なんか必死なこの表情。
生理的に出てきて涙目になってある目にキスをする。頭を支えていた手はそのまま耳に移動させた。
「あき、っせ、…はっ!…も、イッ!────!」
「うん、かおる。もうちょっと頑張ってみよっか」
扱っていた手を止める。絶頂の直前で止められたものほど男にとって辛いものはないと思う。
でも、ごめんね。俺、もっとその恍惚な欲情顏みたいんだ。
「せ、せんぱい、ま、まっ…てっ」
俺の考えを読み取ったのか、頬が火照ったまま顔を青くした。
「かーおるっ。……頑張って?」
あと最低5回は繰り返すから。
耳元でそう言えば薫は泣きそうな表情になった。
────────…
それから繋がったのは7回繰り返してからだった。
「もう少しいけるかなと思ったんだけど、薫が涙目でイきたいって訴えてくるから俺の方が我慢できなくなっちゃって…」
『………』
「そら?聞いてる?おーい、そら?」
『…俺は男同士のそんな生々しい話聞きたくなかった』
「だってぇ、こんなの話せるの空しかいないし…」
『こんな朝早く電話掛けてこなくてもいーだろっ!まだ日の出前だろ!…──、───』
「あれ?今、松岡先──」
『ナニイッテンダ?ソンナワケナイダロ』
「…………」
『まぁ、んなことより、良かったな。お前はやれば出来んだから、もっと自信持てよ』
「…うん、ありがと。俺、空汰のこと友達として大好き」
『あー…、うん、俺も、晃のこと、友達として、うん、あー…、ん、大好き…』
「あはは、なんか照れるね」
『どんなプレイだよ、これ…。恥ず過ぎる…』
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 53