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Q.3 〜side story〜
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Q.何故先輩から応答がないのですか
A.先輩はテーブルに上半身預け眠っているからです
自分は今、とてつもなくチャンスなのではないか。
お風呂を先に借りてお礼を言えば返ってくるはずの返事がなかった。
不思議に思えば先輩は眠っていた。普段は中性的とも言える綺麗な顔立ちだけど、眠る先輩はどこかあどけなく可愛い。
こんな姿をいつでも見られるのは恋人の特権だ。そう思うと嬉しくて仕方がない。
ふとオレは今回の件を解決策へと導いてくれた小動物の囁きが頭に響く。
────あわよくば眠った恋人さんに何か出来るよ!
………。
いやいやいやいや。ないないないない。
無抵抗の恋人をどうこうするようなアホぅにオレはなりたくない。
そんなことして先輩に嫌われたくないし…。
こんな些細なことですぐネガティヴ発動。しっかりしろよな。
気持ちを紛らわす為視線をずらせばコップが目に入る。
(あ、ホットチョコレート、飲んでくれたんだ…)
眠る先輩の隣には空になったコップが置いてあった。…嬉しい。
(あわよくば、眠る先輩に───)
心臓が口から出そう。緊張で手が震えている。
震える手を先輩の頭に乗せる。髪はとてもサラサラでドキドキした。
寝息が聞こえる。
(ごめんなさい、先輩。先輩が悪いんですよ。自分が弱いから。オレを放置した先輩が悪い)
散々反省と言い訳を頭の中で浮かび上げる。
頭をグルグル回しながら、先輩のうなじと後毛の境目部分、オレは唇を当て吸い上げた。
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