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これからの先どうしたらいいか教えて下さい
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頭を通ったのはストーカーが神無月だとわかった時のこと。
なんでそんな行動をしたのか不思議に思って、次の日から徹底的に睨んでいた。
多分、そのことを言っているのだろう。
「そういう事だからさ、一緒に帰ろーよ。ね?」
「却下でお願いしたいのですが…」
(もー、帰りたい。疲れた…)
するとあろうことか、直ちに帰りたい俺に神無月はピラッと写真を俺に見せてきた。
「……俺は別に今すぐ写真の事、実行してもいいんだけどなぁ」
「部活が終わるまで待たせていただきます!!」
────────…
「で?それからストーカーさんと一緒にホイホイと帰った訳?バカなの?アホなの?脳みそついてるの?」
「…朝日さん、きょーも毒舌絶好調ですね。あはは…」
次の日のSHLが始まる前、朝日に昨日の出来事を話し、返ってくる言葉にぐうの音も出ない俺。
「ちょっと、本当大丈夫?」
「……ストーカーの割に、優しいん、だ、よ。これでもかってくらい、好きだって気持ちが伝わってくんだ。……くっそ…」
「…あ〜ぁ、侵食され始めちゃってんじゃん。…まぁ、言いたい事は、わかるよ」
「…ほら、俺さ、……前に話したよな?俺、親が離婚して母子家庭だからさ、母親も水商売してて、そういうの、愛情っての?あんまり貰った記憶がないんだよ」
「…だから、代わりにって事?……それは少し最低だね?」
「違うんだよ……。だから、嫌悪しそうで怖いんだ」
「嫌悪?」
「そ。これから貰えば貰うほど、好意に浸る自分にさ。それでも、好きになるなんて保証どこにもねぇじゃん」
「好意に浸るか何て事もまだなるなんて保証もどこにもないよ」
「…俺は甘っちゃんだからさ。現に今も1人じゃ解決出来なくて、こうして朝日を巻き込んでるし」
「……あのさ、1つおバカな脳みそに教えてあげる。今はまだ、人間がどうして恋愛をするのかはっきりわからないんだよ?子孫を残す為だけになら、誰でも良いわけだしね。それでも恋愛するとドーパミンが出るし、脳科学的にも良いとされてるの」
「ごめん。俺に難しい話をしないでくれ。ドーパミンって何?」
「…………。バーカ。…まぁ、つまりは恋愛何て難しい問題、1人で解決する方が逆にすごいんだっての。だから頼って当たり前。だから悩んで当たり前なの」
「…よくわかんないもんだって事はわかった」
「…………。…とりあえず今はもう少し神無月君と親しくなってみれば?話聞いてる限りだと、西原の気持ち最優先してくれてるみたいだし」
「……わかった」
「心配?…大丈夫でしょ。俺のアドバイス、外れた事ないんだからさ。ね?」
「…うん。頑張ってみるよ。それでも、さ。辛くなったら…」
「辛くなったり、悩みがあったらまたおいで。もう、遠慮する中じゃないんだし」
「っ!おうっ!あっ、じゃあ俺そろそろ教室戻るわ!チャイム鳴りそうだしっ!」
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