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Q.4 〜side story〜
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Q.俺は今どこにいるのでしょうか
A.サッカー部の応援ベンチです
自分でも思う。
ど う し て こ う な っ た 。
「西原先輩、でしたっけ…?」
「えっ?あ、うん。あってるよ。……えと、ほだかくん?」
「あ、はい。自分は穂高夜です。お願いしますね」
「こちらこそ、よろしく。…って言っても試合の手伝いは今日しかやらないけどね」
そう。俺は今サッカー部の試合の手伝いをしている。うちのサッカー部は強いから会場校になるのはもう当たり前になっている。
手伝いっても俺はほとんどベンチに座って試合を見ているだけで、何もしていないのが現状だか。
試合に出ている神無月くんは、…カッコイイとか思ったり、とか。
そう思ってしまうあたり、朝日の言う通り随分と侵食されてしまったものだ。
「えっ、先輩、今日しか来てくれないんですか…」
「ん?うん。そもそも神無月くんにジュースぶち撒けたお詫びだから」
「は?」
「この前、躓いちゃって持ってたジュースを神無月くんに零したんだ。ブレザーを洗ってくるよりも今日は忙しくなるから手伝って欲しいって言われたから。…でも、やる事なくて、試合観戦してるだけなんだけどね」
「…あぁ、だからですか」
「……なにが?」
「うちの高校の試合は見ましたか?さっき戦ってましたけど」
「あぁ、凄かったやつね」
「いつもより総悟先輩、動きが軽やかだったんですよ。あ、いや、いつもすごいですが。なんかこう、今日は特別です。みたいな?」
「へっ?」
「…今年の部の目標は全国ベスト8です。ハッキリと言って申し訳ないのですが、今日は区の大会ですし戦った高校は特別に強いってわけではないです。それほど気合いを入れなくてもうちのサッカー部は勝てました」
「…本当にハッキリと言うね」
「あ、すみません…。ですが本当のことですよ。…だから、西原先輩のせいなんだなって」
「………はあっ!?」
「だって好きな人にはカッコいいところを見せたいものでしょ?」
「……………………は?」
「西原先輩と話してる総悟先輩、なんだか優しい顔してますし、それに周りの人たちとの接し方が全然違うんですよ」
「…あ、え、やっ………」
「あっ!やばっ!……すみません、この後試合なので。そろそろアップしないと…。すみません!!戻ります!…では、先輩。最後までちゃんと見てあげてくださいね!」
「いやっ、えっ、ちょっっ!!」
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