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俺のお願い聞いてください
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俺らの過去には誰にも言えない傷がある…
──────…
『……あっ、あっ、由紀っっ!!』
『…気持ち良いでしょ?』
初めて会った時の生意気そうな顔が忘れられない。その時点でもう俺はこいつに夢中だったのだと知る。
『なんでっ……!やめろ!!──ぁっ』
『なんでって、ずっとこうして欲しいって言ったのは卓也でしょ』
『ち、ちがっ!────ンゥ!!』
大事にしたいと思った。でも卓也は嘲笑うかのようにからかってきて。俺の理性は鉄壁ではない。
興奮した卓也の性器を手で撫でてやれば待ってましたというかのように反応する。
繋がっている部分からは自分の身体を傷つけないための腸液と俺の汁で卑猥な音を奏でている。
『も…、もぅ、やめて…』
『どうして?卓也だって喜んでるじゃん』
『やだ…!ぁ、ぁぁあああ!!!
──ぁ、…ど、して………』
卓也の声に表情に身体に薫陶した。なんて綺麗なモノだろう、と。
でもね、ヤダヤダヤダと否定されては楽しくない。初めてなんだから今だけで幸せに終わりたい。これが終わったらすぐに君の前から姿を消すから…。今だけでも俺を否定しないで。
『…由紀を愛してるって言ったらイかせてあげる』
『………やだ…』
『俺たち恋人同士だよね?…お願い、卓也』
『……言ったら、僕のお願いも聞いてくれるの?』
『…うん。すぐに君の前から姿を消すよ』
俺が悪い。もう一生君の前に現れるなんてしないから。
…ありがとう。大好き。
『………あ、い、してる…、ユキ』
『うん、ありがとう。俺も愛してるよ、卓也────イきな』
『んぅ──────!!!』
これが俺たちの誰にも拭えないエグくて深い傷である。そしてこれを最後に俺は卓也の前から姿を消した。
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