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俺の欲望聞いてください
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「お前が何かしてくる度、無茶苦茶にしてーーっていつも思う」
ベットに座らせ俺は梓の正面に跪いた。
もうビデオは終わっていてテレビからは何も聞こえない。俺の声だけがこの無駄に広い部屋に響いている。
壁から跳ね返ってくるように聞こえてくる音は覇気がなく、なんて楽観的なのか。
「2人きりの時なんて隣にいれば押し倒したいし、バードキスなんかじゃ足りない。触ってるだけでも足りない。何回お前でヌいたかわかんなねぇ。誰かと話してるだけでムカつくし、いっそ媚薬でも盛っちゃえば合意になるんじゃとも考えた。魅力がないだぁ?お前、ふざけてんの?本気で犯すよ」
ペラペラ事実を話していけばいきなりの展開についていけないのかポカンとしている梓を押し倒す。
そうだ。何を迷っていた必要がある?本人だってしてって頼んでるのだ。
…なんて、思たらどれほどいいだろう。
ビデオの中の由紀くんは随分と自己中なんだ、っての。
「…好きだよ、梓。お前が1番だ。だから何を悩む必要がある?」
「…そんなこと知らない。雪は、キスしかしてこないだろう」
「さっき言っただろ。それだけじゃ足りないんだよ、梓」
止まんなくなるんだよ、察しろバカ。頭いいくせにどうして恋愛方面になると急激にうとくなる。少女漫画家だろーがっ。
「………でも、ぼくは、それでもっ…」
「わかった」
「……えっ?」
(ガチホモ)AVを見た後だったから、修羅場時だったから、なんて安い言葉は言い訳だ。
今すぐにでも抱きたい奴から誘われて我慢出来る思春期ヤローがいるんなら俺はそいつをバカだと尊敬するね。
大切にしたいからとか大事だからとか懸命に精神で止めても結局のところ、身体は正直なのだ。だから俺は安っぽい言葉で言い訳するからな?
‘誘ったお前が悪いんだ’と。
「……この修羅場抜けたら犯すから」
自分でも驚くぐらいの低い声が出た。
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