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ゆきがみぃの会社へ行った2日間【ほのぼの?】1
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1日目午前の部:ゆきのイライラ
「いやぁ、悪いねぇ」
部長が申し訳なさそうに、俺に言う。
「いえ、こちらこそ、こんな短期間しか時間がとれなくて、すいません」
俺は今、瑞月の会社に来ていた。
以前、瑞月達と手掛けたプロジェクトで変更点が発生し、急遽、手直しのために呼ばれた。
しかし、自分の会社で手掛けている仕事もあり、俺は2日間しか時間が割けなかった。
ガチャッ
前回と同じ、ミーティングルーム。
部長と雑談していると扉が開く。
「みぃ……づきくん、久し振りですね」
危なくいつものように『みぃ』と呼びそうになり、焦る。
後から入ってきた立花はオレは無視かよ…と、不服げな表情をする。
久しぶりに瑞月に会った。
最近、お互いに仕事が忙しく、平日はほぼ会えていない。
前の土日も俺の仕事が入り、会えなかった。
「ゆ……、さっ、狭山さん、お久し振りです」
にこやかに照れたように微笑む。
「じゃ、あとは頼むな」
部長は、そういい残し、立花の肩を叩いてミーティングルームを後にした。
「はいはい、仕事ですよ~」
俺を見て、微笑んでいる瑞月の頭をぽんぽんっと叩き、立花は座るように誘導する。
瑞月と立花が並んで座り、対面に俺が座る。
瑞月を叩く、その手に深い意図はない。
いつものくせで、今までのくせで、やっていることだろう。
でも、なぜか腹立たしい。
そのあとも、ことあるごとに瑞月の頭をぽんぽんっと叩く。
俺のイライラは徐々に蓄積されていく。
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