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ゆきがみぃの会社へ行った2日間【ほのぼの?】3
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2日目:みぃのヒヤヒヤ
昨日から幸也が会社に来ている。
なかなか仕事が手につかない。
ずっと手を繋がれていて、嬉しいけれど……落ち着かない。
ブー……ブー……
幸也のスマホが鳴った。
「すいません、ちょっと……はい、狭山です」
幸也は、一旦、ミーティングルームから出ていった。
名残惜しそうに出ていった幸也を目で追ってしまう。
「いっ、たっ」
急に対面から延びてきた立花さんの手が僕の首元をつねった。
「真面目に仕事しろっ」
「す、すいません……」
立花さんには僕がそわそわしているのがバレていたようだ。
「あっ……」
急に、立花さんが僕の首元に顔を寄せる。
「わりぃ、ちょっと赤くなってるわ」
どぎまぎしている僕に、詫びるように言った。
ガチャッ
戻ってきた幸也が固まった。
僕の首元に顔を寄せる立花さんと首元に赤い痕跡を付けている…僕。
「ちっ、違いますよ、本当に、違いますよ」
僕は、何が違うのか、よくわからない言い訳をする。
幸也の表情が昔の冷たい笑顔に変わる。
「立花……何してるの?」
音程は優しかったが、目が……怖い。
「別に……」
立花さんはいつものようにくすっと笑いながら、身体を椅子に戻した。
幸也の手がふるふると震えながら握りこぶしに変わる。
「お前……殴るぞっ……」
「あわわわ。待って、待って。僕のせいだから! 僕が仕事に集中してなくて、つねられただけだから!! ねっ? ねっ?」
「……本当、ですか?」
僕の首元を見ながら、心配そうに問う。
僕は慌てて、コクコクと頷く。
幸也はそのまま僕の首元にチュッとキスをした。
僕は顔面が真っ赤になる。
幸也はそのまま、僕の後ろに回り込み、腕の中に抱き込んだ。
「次、みぃに悪戯したら、本気で殴りますよ」
幸也はいつもの笑顔を浮かべながら、立花さんに告げた。
こめかみにはうっすらと青筋が浮かんでいた……。
この2日間で、幸也はものすごく焼き餅やきだと言うことを…僕は、学んだ。
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