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休日出勤のミーティングルーム【ほんのちょいエロ:消化不良に注意 笑】1
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「いいから、ちょっと来いって。お前いないとわかんねぇんだって……じゃな」
電話を切り、立花さんはため息をつく。
「本当は呼びたくねぇんだよなぁ……」
ちらっと僕の方を見て、大げさにため息を漏らす。
当の僕は、少し、にやけてしまう。
また、休日に仕事。
修正点の改善方法で立花さんと揉めた。
結局、幸也に聞くのが一番早いという結論に達し、立花さんは電話を掛けたが、電話ではらちが明かない。
会えないと思っていた幸也に会える。
僕は浮足立つ。
10分もしないうちに幸也が到着した。
「みぃ」
到着し、僕を確認するなり、笑顔で手を広げてみせる。
「ちがう!」
僕が思わず駆け寄りそうになったところを立花さんに首根っこを掴まれ、静止させられる。
思わず、恨めしそうに立花さんを見上げてしまった。
「お前らをデートさせるために呼んだんじゃないっ」
ぐいっと僕をそのまま後方に引き、立花さんは資料を持って、狭山さんに近づいた。
恨めしそうに見ている僕を後目に、2人で仕事の話を始める。
ブー……ブー……
立花さんがスマホを取り、応対する。
「おう。……え? んー、わかった、ちょっと待ってて」
電話を切り、立花さんは片手で両方のこめかみを押さえて、うーんと唸り声をあげた。
「どうしたんですか?」
僕の問いに、軽くため息をつきながら、立花さんは口を開いた。
「わりぃ……嫁に、呼ばれた。ちょっと抜けるわ」
本当は抜けたくない。仕事が進まない上に、こいつら2人きりにしたら、何をしでかすかわかったもんじゃない……。
幸也と僕を交互に見やる立花さんの心の声が駄々漏れていた。
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