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以心伝心 みぃの場合【ほのぼの】2
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会いたいよ……。会って、ぎゅうって抱きしめて欲しい。
でも、そんなわがまま言えない……。
わがまましか思いつかなくて、言葉が詰まる。
『みぃ……?』
「なん……でも、ないよ」
涙に声が詰まる。うまく話せない。いっぱい話したいのに、声が出てこない。
『どうしたんですか?』
「…………」
『どうしたの? 言ってごらん。……思ってること、言って……?』
幸也にお願いされたら、僕は素直になるしかない。
僕は、幸也を不安にさせちゃ、いけない……。
「……会い、たい」
ぐすっと鼻を啜った。
ははっと笑い声が聞こえた。
なんで幸也は笑っているの?
淋しくないの?
インターホンの音が響いた。
「えっ?」
僕は慌てて、玄関に走り、カギを開け、扉を開く。
「来ちゃいました……、俺も会いたくて」
幸也は、ははっと笑う。
僕はそのまま、幸也に抱き着いた。
幸也にはなんでもお見通しだね……。
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