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「あっ、俊也先生来た」
廊下でしゃべっていたら、ちょうど先生が教室に来ました。
「ねー、先生、先生って黒岩先生と付き合ってるんですか?」
と僕が聞いたら
「付き合ってるって?」
と俊也先生が聞き返しました。なので、僕は、言い直しました。
「黒岩先生とキスしたことありますか?」
「ないよ」
俊也先生は、笑って答えました。
「ふーん、なんだぁ、つまんない」
僕は、がっかりしました。
「勝平は、誰かとキスしたことあるんだ?」
「はい。ふふふ」
克樹君が、隣で聞いていて、ちょっとあせっているようでした。
「嬉しそうだなあ」
「先生は?」
「先生は大人だから、あるよ」
「やっぱ、そうなんだぁ。ショック」
「どうして?」
「だって、そんなの、先生じゃないみたいです」
「そうかぁ。じゃあ、今度から、したことないよ、って答えることにするよ」
「だめ、ウソついてもだめです」
「うーん。どう答えたらいいのかなあ?」
「あのね、先生ちょっと耳かして」
「なになに?」
「僕、先生のこと好き」
僕は、言ってしまったら、急に恥ずかしくなって鞄を持って、走って帰りました。
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