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その人じゃない
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「と、他の先生が言うんだ」
「黒岩先生だな?」
僕は、言いました。
「以上のことから、先生の判断で、勝平は、週一回、面接を受けるように」
「えー、やだー」
「学校カウンセラーって、説教くさい、変なおばさんだぜ。病院で、見たことある」
「ああ、その人じゃないです。男子なので、男性のカウンセラーを頼みました」
「説教ババアってとこは否定しないんだ。俺、悪いことばっかりするから、オヤジに怒られて、病院でカウンセリング受けさせられたけど、紙に書く宿題に悪口いっぱい書いて、やめてやった」
「さすが、克樹君……」
「とにかく、その人じゃないから。ちなみに、先生も、あの人は、苦手です」
「え、なんで? ホモフォビアだから、とか?」
「克樹君、難しい言葉を知っているね」
俊也先生が苦笑いした。
「とにかく、そういうことだから。さあ、教室行くぞ」
俊也先生にうながされて、僕らは、服装を整えて、保健室を出ました。
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