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仁科先輩と亜綱 2
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僕と克樹君は、不良の亜綱と、生徒会役員の仁科先輩のやりとりを、廊下の陰からのぞき見て、ドキドキしていた。
克樹君の熱い息が僕の頬にかかっていた。
克樹君の心臓のドキドキが僕に伝わってきた。
克樹君の熱い手が、僕の手に時々触った。
僕は壁と克樹君にはさまれて、身動きできなかった。
「へえ、あくまで、しらをきるんだな」
亜綱のおうへいで偉そうな声が聞こえた。
「あっ」
亜綱に触られたらしく、仁科先輩が色っぽい声をたてた。
「本当は、やりたいんだろ?」
亜綱は、意地悪く、なじった。
「違う」
仁科先輩はかぶりを振った。
「正直に言えよ。俺は、せっかく仁科のために、お膳立てしてやったのに、やらないなんて、どういうことだよ!」
亜綱は、泣きそうな顔して怒っていた。
「あんなことしてほしいなんて誰も言ってないだろう?」
仁科先輩も、泣きそうな声で答えた。
「でも、好きなんだろう?」
亜綱は、仁科先輩のご機嫌をとるように優しい口調でたずねた。
「こんな、こんな汚らわしい関係じゃないんだ!」
仁科先輩は、吐き捨てるように言った。
「汚らわしい? よくそんなこと言えるな。こんなにおっ勃てて」
亜綱は、また不機嫌になり、イライラしたように、仁科先輩のことをなじった。
「んっ、あっああ」
仁科先輩が、悲しげな喘ぎ声をあげた。
亜綱に触られているのだ。
「そんな、やらしい声だして、それでも、俺とやるのが、汚らわしいのかよ」
亜綱の、半泣きのような情けない声が言った。
「やだ、いやだ、こんなの、もういやだ」
仁科先輩は、もっと泣きそうだった。
「気持ちいいんだろ? 気持ちいいって言えよ」
不良の亜綱は、なんとかして、仁科先輩に好かれようと必死になっているようだった。
不良のくせに半泣きになって、仁科先輩のアソコを触ってがんばっているのだった。
「気持ちいい」
仁科先輩が、小さな声で言った。
「だろ? 普通に考えて気持ちいいよな? それだけだよ。深く考えるな」
亜綱は、勝ち誇ったように、再び、勘違いな自信たっぷりの感じで言った。
「でも、いやだ」
仁科先輩は、それでも、亜綱を拒否した。
「いやじゃないだろ? 別に俺のこと好きになれとか言ってないし、な?」
また亜綱は、下手に出て、なんとかきれいな仁科先輩に取り入ろうとしているのが見え見えだった。
「好きな人としか、したくないんだ」
仁科先輩は訴えた。
「だーかーらーぁ、仁科が好きだっていう先公を連れてきてやっただろ?」
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