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仁科先輩と亜綱 5
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「言ってないよ、お前らのことは」
亜綱が言い返した。
「嘘つけ。俺たち教頭に呼び出されたんだぜ」
仁科先輩が、ドアを開けた。
「あ、仁科だ」
「仁科だろチクったの」
「ボコっちまえ」
「やめろよ」
亜綱がとめに入って、殴られた。二人がかりでボコボコにされそうになった時、克樹君が飛び出して、二人にパンチをくれた。
「克樹君危ない!」
と言って仁科さんまで飛び出した。
「仁科先輩、危ないです!」
と僕まで飛び出して、廊下で四人がかりで二人を取り押さえた。
「お前ら謝ったのか?」
亜綱が聞いた。
「誰に?」
「仁科と俊也先生だよ」
「えーなんで? 俺ら、亜綱の言う通りにしただけだし」
「俺が言ってないことまでやっただろ」
「亜綱は謝ったのかよ」
「昨日謝った」
亜綱は、立ち上がって言った。
「お前ら、正直に謝った方がいいぞ。誰がチクったとか、チクったやつを探して制裁とか、ほこさきが間違ってる。お前らは俺に言われてやっただけなんだろ? だったら俺より罪が軽いはずだからビクビクすることないじゃないか。それとも、その程度でビクビクしてんのかよ」
「ビクビクなんてしてねえわ」
「なんだよ亜綱。すっかり仁科に言いくるめられたんだな」
「もう完全にバレてるのに罪を認めないでいると、余計罪が重くなるんだぜ」
亜綱が言った。
「そうだそうだ、仁科先輩と俊也先生に謝れ!」
僕は加勢した。
「何だこの一年、黙れ」
「お前関係ないだろ」
「関係あるよ、僕、俊也先生も仁科先輩も好きだもん!」
「こいつ完璧ホモだな。仁科と俊也が好きとか」
「お前らのホモシーン見せたら謝ってやってもいいぜ」
「いいなそれ」
「ホモシーンが見たいなんて、あんたらのがホモだな」
克樹君が言った。
「でも、それで謝るんなら」
と言って、克樹君が僕にキスをした。
「うわあっ、本当にした」
「まてまて、よく見てなかった。仁科としろよ」
克樹君は、今度は仁科先輩の顔を指で、くいっと自分の方に向けて、そっとキスした。
「うへえっ、こいつマジ?」
「まてまて、もう一回!」
「もうちょっと長く」
「あと一回だけですよ?」
「長いのお願い! 一分くらい長いやつ」
克樹君は、仁科先輩と長いキスをした。
仁科先輩は、途中で、そろそろと克樹君の腰に手をまわし、克樹君も、仁科先輩の腰と背中をぐっと抱きしめた。
「うわああ、すげえ」
「やべえ、何これキモい」
「見ろよ、腰すりつけあってるぜ」
「下半身勃ってるだろこいつ」
「やらしい……」
亜綱の子分たちは、すっかり克樹君と仁科先輩のホモシーンに、心をうばわれてしまったようだった。
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