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12、連絡先
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そんな俺の唸りはみさきには届いていなかったのか、とんでもない事を言いだしやがった。
「あ、いーこと思いついた!今からD組の男子全員に柳川、輪姦させてさ感度のテストさせない?」
みさきがスマホを弄りだす。頭が真っ白になった。みさきが女だってことも忘れるほどに。
ーカタリ
みさきのスマホが落ちる音で、はたと、自我を取り戻した。気がつけば俺はみさきの首を絞めていた。即効手を離す。みさきはゲホゲホとむせながら、訳の分からないという顔で俺を見つめていた。俺は咄嗟にみさきのスマホを拾いあげて、恭の連絡先を探す。人のだからうまく操作できなかったが、なんとか恭の連絡先を見つけ出し、自分のスマホに打ち込む。みさきのスマホをまだ、ゼイゼイいっているみさきを放って、空き教室を後にする。
スマホを握りしめて屋上までの階段を駆け上る。
耳元で、あの声が聞ける。もしかしたら会話が出来るかもしれない。少しずつでいい、誤解を解いていこう。
やっとスタートラインに立てた。
とこの時の俺は単純に思っていた。
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