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22、新しい友達
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「仲がいいのな」
生徒会室に入るなり、翔太に冷やかされたような気分になる。恭は照れたのかほんのり頰が染まっている。そして恭に買って貰った紅茶を一気に飲み干し、ひと息をつく。
すると、翔太が面白いことを思いついたように笑みを浮かべて恭を見た。
「恭クン、オレと友達になってみないか?」
「へ?ボクと生徒会長さんが?ボクは構わないんだけど・・・」
困ったような顔で、俺を見るのでしょうがなく、
「翔太は大丈夫だから、俺も友達だかさ、なんかあった時はすんげぇ頼りになるぜ?」
恭の頭をさらさらと撫でてやる。すると恭がぺこりと頭を下げる。
「えと、よろしくお願いします。生徒会長さん」
「『生徒会長さん』じゃなくて、翔太って呼んでよ。あと、敬語禁止ぃ」
恭はまた困った顔をしたが、今度は翔太の悪戯な笑みを見つめ、
「よろしくね。翔太くん」
恭は嬉しそうに笑みを浮かべ、ちょっとモジモジしていた。
「ところで、圭。今日は当然、恭クン送って行くよなぁ。家知ってんの?」
翔太がからかう様に言う。
「「家隣りどうしだから」」
俺と恭の声がハモる。
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