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32、誰の騎士様?
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屋上に着くと みさきがヘラヘラしながら待っていた。
「けーちゃん、もうちょっと待ってねぇ。アイツがウリモノになったら二人で遊ぶお金出来るからぁ」
スマホを確認するとちゃんとメールが入っている。転送のメールだから巴からで間違いない。メールを開くと、やはり、巴からの転送されたものだ。それをみさきに突きつける。
「誰がこんな事しろつったよ?」
「だって柳川ウザいしいいじゃぁん」
みさきは相変わらず、くっさい香水を匂わせながら抱きついてきた。
「誰がウザいつったよ?むしろ俺はアイツが心配して見てたんだけど?」
みさきは目を見張る。
「まさか、昨日柳川助けたって生徒会長の話本当じゃないよね?」
みさきはわなわなと肩を震わせ始める。
「ほんとだよ」
みさきの動きがぴたりとと止まる。さて、俺の仕事はこれからだ。こっそりと翔太に指示されてインストールした録音アプリを起動させて録音ボタンをタッチした。
「う、嘘だぁ」
「恭から電話貰ってすっとんで行った」
「恭?柳川のことそんな風に呼ぶんだ。しかも電話一本で?」
「ああ、恭からだったから、せっかく頼ってくれたんだから、助けなきゃって思った」
「あたし、昨日けーちゃんに何度も電話したよね!?けーちゃんはあたしのナイトだよね!?」
「どっちかってーと恭のナイト様でありたいな」
そろそろかなって思って、コレも翔太の指示通り動画撮りに切り替える。
「あっそ、そんなこと言うなら」
開き直ったみさきは自分で自分の服を破り、
「誰かぁー」
叫び出す。大丈夫、まだ計算。
「どうした!?」
「せんせー、芦田くんがヒドいこと」
出たよ。2年D組担任、2年物理担当教師。
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