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34、姫の心痛ーside恭ー
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圭ちゃん大丈夫かな?またボクのために無理してないかな?
ボクは生徒会室をうろうろする事しか出来なかった。そしたら
「ちっとは落ち着けよ。生徒会長も行ってるんだから、悪い様にはならないって」
「圭ちゃん、ボクのせいで貧乏クジばっか・・・」
あの時も、この時も、ボクのせいで圭ちゃんが怒られた事を思い出しては胸が痛くなる。
「貧乏クジばっかって、恭が思い込んでるだけだろー」
巴くんがヘラヘラ笑いながら言うもんだから、子供の頃からあった出来事を一つ一つ話していく、小学生の半ばくらいまで話したところで
「ちょ、ちょい待て」
巴くんが止めるので、首を傾げて話しを止める。
「お前らそもそも、初めて会ったのは何時な訳」
「えっと、覚えてないけどアルバム見ると0歳の時みたい。誕生日も半月くらいしか違わないよ」
「え、てか親同士なかいいの」
「うん。お隣さんだもん」
巴くんはすっごく驚いたみたいで翔太くんの様に「あっ」って口のまんまで固まって、
「負けたわ。勝てる気しねぇ」
机に突っ伏してしまった。
それにしても圭ちゃん大丈夫かな?胸がチクチク痛んだ。
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