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41、膝の上
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恭の弁当は美味かった。俺の好きな甘い卵焼き入ってたし、恭の料理の腕は明らかに上がっていた。もうそういう道に進めばいいのに。っていうか家の嫁に・・・って考える時点で、もう末期なのかもしれない。翔太の言う通り、『そういう意味で』恭のことが好きなのかもしれない。
あー考えごとしてたら眠くなってきた。座ったまま、フェンスに寄りかかって寝ようかなって思ってたとき、隣の恭が目に入る。
「圭ちゃん、眠い?」
コクリと頷くと、恭は正座して膝をポンポンと叩く。
「いいのか?」
「いいよ。床硬くてもいいなら」
「そっか、じゃあ」
恭の膝の上に頭頭を乗せる。仰向けになって顔を見ようとしてみる。逆光でちょっとぼやけて見えたけど。
・・・綺麗だ。キスしてぇ。
もうだめだ。気持ちに嘘はつけない。俺はそういう意味で恭のことが『すき』だ。
でもこの気持ち、恭に伝えたらどうなってしまうのだろう。
怖ぇよ
恭。
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