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44、可愛いひと。
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そのまま、しばらく抱きあっていたが、ずっとそのままでいる訳にも行かず、恭が「生徒会室帰ろ」って言い出した。二人共心配してるかもって。
なんだよ。折角『恋人』になったってのに、恭ムードない。俺が唇を尖らせていると
「ち、違うんだってば!これ以上今二人でいたら緊張で心臓壊れちゃう!」
興味本位で恭の胸に耳を当ててみる。すると恭の心臓はすっげドキドキしてた。
・・・可愛い。
そこで俺はちょっと揶揄ってみることにした。
「な、生徒会室まで抱っこしてやろうか?」
恭は顔を真っ赤にして首をふるふると振った。
「あれ?こないだは平気だったじゃん」
「あ、あの時は緊急事態だったからっ」
ああ、必死になってる顔も可愛い。っていうかもう、恭の全てが可愛い。そう思ったら自然とまたキスをしていた。
「もー、圭ちゃん全然話聞いてなかったでしょ!!」
恭はぽこぽこと俺の胸を叩いてくる。
「ごめんごめん。ちょっと揶揄うだけのつもりだったんだけど、恭が可愛いからキスしちゃった」
「じゃあ行くか」と二人の鞄を持って立ち上がると、恭はしっかり俺の袖の裾を握っていた。
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