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55、親、不在
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地元につく頃には、もう日が沈みかけて夕焼けが空を染めていた。恭は嬉々として手を揺らしながら歩いている。
「随分と楽しそうだな」
「だって圭ちゃんが家に遊びにくるの、久しぶりじゃん。だから嬉しくてさ」
「そー言われるとなんか緊張してきた」
俺がそう言うとクスクスと笑っている。俺はほんのりと頰が火照るのを感じた。
そんなこんなを話していると、あっという間に恭の家の近くまで来ていた。
「ちょっと待って」
どうやら、恭のスマホが着信を示しているようだ。
「・・・うん。・・・うん。・・・分かった」
終話をタッチする。
「今日、父さんと母さん帰って来れないって」
恭は頰を染めている。
・・・本当にいいのか?
なんだか俺の方が不安になってきた。俺は本当に我慢出来るのか?
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