アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お祭りですね
-
「本当にこっち?」
しろは草木が道を作る所を進み
車は絶対通れなさそうな橋を渡る
「不安なんだけど」
「だいじょーぶ!だいじょーぶ!」
まぁ、不安なんてないけど
しろが手を繋いでくれているから
しろと手を繋ぐと安心するから
不安とか感じない
なんていうか、リード握ってるみたいだから
「ここだよ」
橋を渡り切った先にあったのは
「川?」
「そう。お祭り会場の前に流れる川」
僕たちの前には土手の前に流れる川がひろかっている
確かにここなら、花火が綺麗に見えて
尚且つ、人もまばらにしかいない
ここにくるには普通徒歩で20分くらいかかるからな…
そんなことをぼんやり考える
「夜斗??座らないの?」
不思議そうに顔を覗き込むしろ
「座る」
俺がすとんと腰をおろすとしろがくっつく
「暑い」
「えー、いいじゃーん」
「あーつーいー」
「じゃあ、これ!」
次の瞬間頬にひんやりと冷たさ
「おっちゃんだ」
僕の頬にあった冷たさはおっちゃんという
缶入りオレンジジュース
僕のお気に入りジュース
しろ覚えてたんだ…
少し胸が暖かくなる
バカなのによく覚えてられるな…
「夜斗…声でてる…」
「あ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
13 / 44