アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
・
-
「ぅおッ!?…なんだ、雅か。驚かせんなよ…」
突然開け放った襖に驚き、常連である篠は酒を零しそうになり慌ててお銚子の傾きを緩める。
立てた片膝に腕を乗せた篠を見た途端、僕はくすぶった情欲の火種が一気に燃え盛り篠に抱きついた。
「篠…!今すぐ抱いて、もうおかしくなりそう…っ」
「はぁ!?急にどうし……あぁ、また伊月か?」
「ん、ぁ…ッ」
裾の合わせ目から滑り込んだ手がいきり勃った僕の熱を直に触れてそっと撫でる。
その優しすぎる刺激に腰から力が抜けて僕は彼の肩にしがみ付いた。
「花魁!一体ッ──!?」
「蓮、ッ…中に入って襖閉め…て、あッ…」
篠の膝に跨がって下腿を開く僕の言葉に蓮は一瞬躊躇い、言われた通りに襖を閉めるとその前に腰を下ろす。
僕達を視界に映さない様、俯いた顔はこれから起こる事を予想して強張っていた。
「篠、蓮に見せてもいい?」
「!?俺達がヤってるとこをか?」
「うん。来年には花妓になるから勉強させなきゃ」
「!そうか…もうそんな歳なんだな…、分かったよ。蓮、もっと近くに来い。そんなとこからじゃ見えねぇだろ?」
「っ……、はい」
怖ず怖ずと蓮が側に寄る間も僕が篠に腰を擦りつけて快楽を強請ると篠は意地悪に笑む。
そして開かれた着物の奥で蜜を垂らす僕の熱を引き出した。
「ここの楼主にも困ったもんだな。売りモンに手ぇ出しすぎだろ?」
「僕はお気に入りだからね。自分勝手でやな奴だけど、その分こっちも…っ…良いようにさせて貰ってるからッ…、お互い様かな」
「キツそうだな、一回出すか?」
「ん、出したい…っ」
着物を汚さない様、熱を扱かれながら腰帯を解いて前をはだけさせて後ろに手を着く。
精液が篠の服に掛からないよう上体を離すと篠の手付きに合わせて腰が勝手に緩く揺れ出し、情欲の滲む声色で篠が囁いた。
「やらしい奴。腰が動いてるぞ?」
「だってもう…っ、蓮、ちゃんとこっち見て」
「っ!雅…っ、俺…」
「ダメだよ…っ、どんなに嫌がったって、僕らはここから、出られない…っ」
「早く出たきゃ稼ぐしかねぇんだよ。こいつみたいに───」
「あっ、もうイク…、蓮、見てて、僕がイクとこ、ちゃんと───ん…ぁあッ…!」
腰の奥から押し寄せた急速な波が快楽を引き起こし、僕は白濁を自分の腹に吐き出した。
焦らされてた分なのか陰茎がいつまでもビクビクと震えてる。
「はぁッ…気持ち良いい…。ちょっと落ち着いた」
「そりゃ良かったな。けど今度は俺が堪らなくなってきた……咥えろよ」
「うん。いっぱい悦くしてあげる。……蓮」
「…………」
「ちゃんと見て覚えるんだよ。これはお前の為になるんだから」
僕は今でも忘れられない。
あの時。無言で僕を見つめた蓮の瞳には、僕が忘れてしまった何かが宿っていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 76