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「んッ…、ん…、ッふ……」
鼻から抜ける僕の喘ぎに蓮の熱が体積を増す。
「雅……っ、イきそッ…」
「んっ、まだダメ、我慢して」
陰茎を濡らしていた液体をある程度指に絡め、僕は下肢の奥にある秘所にゆっくり指を沈めた。
「あっ…、あぁ…ッ、ん…」
「雅、何して…!?」
「何って…、分からない?解してるんだよ、蓮を受け入れる為の下準備」
「俺はっ、そんな事できない…!しちゃいけないんだ…!あんたも、自分を安売りするような真似…するなよ」
蓮は僕に声を荒げて悲しそうな目をした。彼の言いたいことは分かる。
身体を売ってる奴が対価も無しにセックスするなってとこなんだろうけど、それは完全な思い違いだ。
「だったら娼妓は仕事以外でセックスするなって?」
「そうじゃなくて…!本当に大切な奴とだけにしろって事…」
「…うん、その通りだと思うよ。だから僕は蓮とセックスしたい」
「え……?」
「お前は僕にとって大切な存在。恋人とかじゃないにしろ、その事に変わりないから。それとも…蓮は僕が相手じゃ嫌?」
彼は黙ったまま首を横に振って嫌がってる訳じゃないという意志を示した。
僕はそれを合図に再び動作をはじめる
片手は自分の窄まりへ、もう片方は彼の陰茎へ。
こんな事までして彼に尽くす自分がいくら滑稽に思えても彼への欲求が劣ることはなかった。
むしろ増すばかり。
実は特定のものに対しては独占欲が強いのかもしれない。
自分の指で喜悦を覚えながら客観的にそう思ったりもした。
「ん……、もういいかな…」
頃合いを見て蓮を仰向けにした僕は彼に覆い被さった。
焦らず、ゆっくり獲物を追い詰めるように視線を捕まえる。
「雅…、俺達本当に……するの?」
「…するよ。心配しなくてもちゃんと気持ち良くしてやる。この先お前が誰と寝ようと忘れられないくらいに────」
僕はいつもそう思ってる。
吐いて捨てる程いる娼夫の中で、代わりなんていくらでもいるこの籠の中で、いつ死んでも誰かの記憶の中でずっと生き続ける。
それが僕の夢だ。
その相手が蓮なら尚更残りたい。
僕は────あの人のようにはならない。
「お前の"初めて"、貰うよ?」
返事を口付け奪い、顔を朱く染める蓮を見下ろし、僕は得意に微笑んで見せた。
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