アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
「トオリャンセ」
-
「明日の泊まりは黒田さんか。タバコ用意しとかないとな」
「れーん、疲れたー」
「ぅわっ!!なんだよあんたは…!お客は!?」
紅い夜着だけを羽織り風呂場に行こうとしてた僕は、ぶつぶつ独り言を言いながら廊下を歩く蓮を見つけて背中にうなだれた。
「部屋にいる。シャワーを浴びに来たんだよ」
「っ…、じゃあ早く行けよ…」
そう言って蓮は明らかに僕を見ないように視線を泳がす。
この態度は前から変わらない。
でも接客の風景を見せれば免疫が付くかと思ったけど、彼は今でも接客中の僕とは目を合わせようとしなかった。
それどころか、彼と寝てからはその態度が益々あからさまになっている。
「……蓮さ、僕に何か言いたい事でもある?」
「……ない」
「だったらその態度は何?いい加減腹が立つんだけど」
「えっ!?俺何かしてる…!?」
「……無意識?」
蓮は本当に心当たりがないらしく眉を下げて申し訳無さそうにする。
彼に悪気はないんだ。
そして逆にその事が僕を苛立たせてるのにも気付かないで狼狽えてる。
それが余計勘に触り、僕はある事を思い付いた。
「ちょっと来て」
「え、でも次の準備が…」
「いいから」
契妓である以上、彼が断れない事を知ってる僕は強引に腕を引いて部屋へ向かう。
シャワーを浴びにきた事なんかすっかり忘れ、目の前に玩具を置かれた子供のようにドキドキと胸を弾ませた。
きっと祥ちゃんなら話に乗ってくるはずだ。
「ただいま祥ちゃん」
僕が声をかけて襖を開けると、祥ちゃんはまだ一戦を終えたままの格好で布団に寝そべってタバコを咥えてる。
上は首から下は足の甲まで全身に施した黒一色のみのタトゥーは本当に見事なもので、僕は少しの間、彼の裸体に見惚れていた。
「シャワーじゃなかったのか?それに契妓まで連れてきて」
「あ、忘れてた。そんな事より祥ちゃん───」
部屋の入口で蓮を放し、僕は祥ちゃんの耳元で小さく囁く。
理由は簡単。蓮に聞かれない為だ。
「少し前に"変わった遊びがしたい"って言ってたよね?」
「あぁ…言ったな。」
「だったらさ……輪姦とかどう?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 76