アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
飲めよ
-
「あはは」
潤は、おかしそうに笑った。
「ひどいセンチメンタリスムに侵されているんだな。僕にそんなことを求めても無駄だね。他をあたったら?」
どうやら潤の機嫌を損ねたらしい。
僕が、起き上がろうとしたら、潤が、助け起こしてくれた。
「腹が減ってるから、倒れたり、愛がほしいとかいいだすんだよ。瑤のほしいのは、愛じゃなくて飯だろう?」
潤は、カバンから、栄養ゼリー飲料を取り出して、僕に渡した。
「ありがとう」
「あの3年、瑤とやりたいんだったら、学食でカツ丼定食くらいおごれよ。いくら瑤でもパンぐらいで買収されないよな?」
「そういう問題じゃないけど」
僕は、ゼリー飲料をチューチューしながら言った。
「へえ。じゃあ、もう何か約束しちゃったの?」
潤が、僕から吸いかけのゼリー飲料のパックを奪った。
潤が吸い口に口をつけると、それだけで卑猥な感じがした。
潤は、吸い口を前歯で噛んで、
「何?」
と言った。
「ううん? 何でも」
「ほしいの?」
「そうじゃなくて」
「なんだよ」
「潤の唇が……卑猥」
潤は、ふっと笑った。
「何、想像してんだよ、瑤」
潤は、僕の髪を左手でかきあげて、耳穴にふっと息を入れた。
「いや……ん」
僕は、肩をすくめた。
「何なんだよ、その女子みたいな反応は」
潤は、ゼリー飲料のパックを吸い切って、口うつしで僕に飲ませた。
「んっ、ん」
潤は、僕の口から漏れた飲料を、舌で獣のように舐めた。
「ちゃんと飲み込めよ、俺のアレだと思って」
僕は、飲み込もうとしていたのに、それを聞いて躊躇した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 788