アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
歩く 1
-
潤は、ずっと、僕と手をつないで歩いた。
潤は、僕の手を握るのが好きなようだった。
「手をつないだりしているところ、近所の人に見られてもいいの?」
僕が聞くと、
「手くらいいいだろ」
と平然と言った。
「男同士で?」
「瑤なんて、男の部類じゃないだろう。子ども同然だからな」
「なんだよ、潤だって」
「俺は、意外と男だよ? わかってるよね?」
「でも僕だって、男子の制服着てるから、どう見ても男子だよ」
「瑤は、服装によっては、女子に見えるってこと?」
「だから、潤だってそうだろう?」
「一年前ならいざ知らず、今は無理だな」
「そうじゃないよ、潤は、背の高さとか、なんとかじゃなくて、雰囲気が、妖しいんだよ」
「身体が大きくなったら、男に見えるだろう?」
潤は、わかっていないようだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 788