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歩く2
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あたりが暗いせいか、僕らは、普段より饒舌だった。
僕は、潤と、急に親しくなった気がして嬉しかった。
潤も、学校にいる時より、少しリラックスしているように思えた。
学校にいる時は、警戒心で全身、武装している感じがした。
四六時中、上級生に狙われているのだから、仕方ないとも思えた。
洋講堂にいる時は、また違った雰囲気で気取っていたけれど、学校のある街を離れると、潤は、急に子どもっぽく感じられた。
潤は、大人っぽくもあり、子どもっぽくもあり、それらの側面がランダムに現れるので、僕は、少し戸惑った。
けれど、今の、のびのびしたフレンドリーな潤とは、一気に距離を縮められた気がして、嬉しかった。
「そういえば、潤って、去年の文化祭のミスコンで優勝してたよね?」
男子が女装して、ミスを決める、ビッグイベントだった。
残念ながら、僕は、潤の姿をじっくり見られなかったけれど、噂では、キラキラしてて天使が舞い降りたかのように美しかった、と聞いていた。
僕は、その評を思い出して、女装していなくても、美しいよ、と思った。
「やめろよ、その話し。その後、その姿のまま、上級生に犯されたんだから」
「うそだぁ」
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