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【2章 森】小暗い森
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静かな郊外は、敷地の広いお屋敷が多かった。
夜道を行くと、小暗い森の前にさしかかった。僕は、暗がりを透かし見た。
「暗がりでキスしたいとか思ってるんだろう?」
潤が言った。
「そんなこと……少し思ったけど」
潤は、笑って、
「俺の身にもなれよ」
と言った。
僕は、
「確かに、家のそばで、キスをしていたなんて知れたら、恥ずかしくて、引越しでもしなければいけないか」
と思ったままを言った。
すると、潤が、
「俺は、この森で、ずいぶんしたけどね。キスどころじゃないことも」
「え? 誰と?」
「誰って、知らない人だよ」
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