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いつわりの階級
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原因があるから、結果があって、結果だけしか見えない人には、潤は、ただのいやらしい行為をする足蹴にしていいような最下層のカーストの人間に見えるのかもしれない。
潤を追いかけまわす人々の目は、潤を讃えているようでいて、そうでないことを僕は知っていた。
僕自身も、たびたびそういう目で見られてきたからだった。
そういう人々にとって、僕や潤のような人間を、消費し、むさぼり尽くし、いらなくなったら捨てるためには、できるだけ、僕らが、価値のない最下層の人間である必要があった。
彼らが罪悪感を感じないために。
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