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最奥へ
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「こっちに来て」
潤が手を引いて、さらに奥へと向かった。
最奥に朽ちかけた木造の小さな礼拝堂があった。
その裏手にまわると、潤は、制服を脱ぎ出した。
「何してるの?」
僕は驚いた。
潤の脱いだ服が木の枝に掛かっていく様子が、首吊りの木のようで不吉だった。
一方で、天女の羽衣のようでもあった。
潤は、黙々と脱いで、一糸まとわぬ姿になって、言った。
「写真撮って」
潤は、自分の脱いだ制服のポケットからスマホを出して、僕に渡そうとした。
潤は、裸体を隠しもせず、平気でいたが、僕は、目のやり場に困った。
「こんなところ見られたら、つかまるよ」
「大丈夫、人なんてこないから」
その時、近づく人の足音が聞こえた。
「ひっ、誰か来る」
僕は、恐怖におびえた。
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