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睦み合う少年たち
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撮影ライトのような灯りは、隣家の庭の外灯で、タイマーでつくように設定されているらしかった。
全裸の潤と、制服の僕の組み合わせは、さぞかし、はたから見て、妖しかっただろう。
同じくらいの背格好の少年二人が、朽ちかけた礼拝堂の裏手で、睦み合っている、あやしい写真を、譲は、飽かずに何枚も撮った。
潤は、最初、手を差し伸べても、なかなか立とうとしなかった。
中断された欲望に、疼いて、苛立っているようだった。
僕は、いっしょになってしゃがんで、頬にキスしながら、潤の髪を慈しむように撫でてやった。
そうしていると、ようやく焦燥感が落ち着いてきたのか、表情が和らいできた。
「瑤」
と言って、潤は、甘えてきた。
「キスしてほしいの?」
僕が言うと
「うん」
と言ったので
「じゃあ、立って」
と言って、手を差し伸べて、立ち上がらせた。
僕らは、礼拝堂の壁に寄って、キスをし合った。
僕は、裸身の潤をかばうように、肩を抱いた。
うつむく潤を、下から覗き込むようにキスした。
「もう、服着ようか?」
潤が、大人しくなったので、疲れたのかな? と思い、僕は言った。
「うん」
潤は、頷いた。
潤は、子どものように、素直で、可愛いらしかった。
いつもの尖った様子が微塵もなくなっていた。
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