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甘い美酒
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服を着るために、礼拝堂の裏手の林の立木の中に足を踏み入れた。
「潤、裸足で、大丈夫?」
僕は、気づかった。
「うん、ここ慣れているから」
潤は、言った。
「ちょっと、そこでも撮らせてくれる?」
と、譲が言った。
「君たち、とても可愛いよ。綺麗な情景だ」
潤が、微笑んだ。
僕は、立木に寄りかかり、裸身の潤を、後ろ向きにしたり、前向きにしたりして、腕をからめた。
その都度、潤のさらさらの髪に、すべすべした頬に、僕は唇で触れた。
そうする内に、早く、潤の全てをものにしたい、という衝動が、身内に湧いて、抑えることができなくなった。
「潤、好きだよ」
僕は、潤と舌をからめた。
ついこの間まで、軽いキスにも怯えていたというのに。
ゾクゾクする陶酔が、身内を駆けめぐった。契約の甘い葡萄酒のように。僕と潤は、永遠に一つなのだと思った。
「潤と、一つになりたい」
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