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魔性の何か
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「気休めかもしれないけど、放尿でもしとく?」
「ホーニョー?」
「やったあとって、トイレいかない?」
「あ、尿。って、えっ、ここで?」
僕は、うろたえた。
「そんな、立ち小便なんて、つかまっちゃうよ」
潤が笑った。
「その前に、全裸でいる俺が、不審者だな」
「僕とかも、共犯でしょ。実際」
「いいよ。ここ、うちだから」
「うち?」
「いや、ここで寝泊まりするわけじゃないよ?」
「あたりまえだよ」
「いや、俺のこと、魔性の何かかと思われてると困るからさ」
「あ、それいいね。白狐とか、そういう神の使いみたいな?」
「森の精霊とか、堕天使とか」
「なの?」
「違うよ、人間だよ、一応」
「信じそうだった」
「うそだろ」
「だって、全裸が板についてるんだもの」
「板についてるって」
潤は、また笑った。
「だから、しよ、ホーニョー」
「恥ずかしいよ」
「俺も、付き合うから」
「えっ、いいよ」
「別に、いつもトイレでしてるだろう?」
「そんなの意識してないよ」
「今も、意識しなければいいよ」
「じゃあ、別々のところで」
「せっかくだから、かけあおうよ」
「何言ってるの!?」
「瑤、濡れないように、脱いで。っていうか、なんで、脱がなかったの?」
「だって、外だし。野外で全裸な人の方が珍しいって」
「だから、別に、ここ、うちだからいいの」
「わかったよ」
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