アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ことの是非
-
僕には、潤の傍らにいて、潤の手を握っていることしかできなかった。
「つまり、森で、さっき潤と散々、性交してた譲は、潤の兄さんだったんだね?」
僕は、確認した。
「さっき、わからなかった? よく、わからないで平気でしてたな」
潤は、いらっとしたように言った。
「逆に、潤の兄さんだって、知ってたら、あんなことしなかったよ」
「どういうことだよ」
「だって、よくないことだよ」
「誰としようが、褒められたことじゃないんじゃないか? あんな色欲魔みたいな行動」
潤は、怒っているようだった。
「僕は、潤が、譲って人と恋人同士なのかと思ったんだ。愛する人とするなら、ありかなって思ったんだ。向こうは、大人だから、こうなるのかなあって。潤が、まだ高校生なのにするのは、どうかと思うけど、それは、潤の方で事情があるから、と思ったんだよ」
「ああ、そうか。瑤の考えでは、恋人同士なら、同性間でも、過激な性行為でも、してもいいってことか」
「うーんと、それは、僕の経験が浅いから、まだ判断できないんだ。でも、前提として言えるのは、性交って、愛する者同士の行為なんじゃないの?」
「譲は、俺を愛してるんじゃないの? 知らないけど。俺のエッチ動画や、エッチ写真をコレクションしてるし」
「それって愛なのかよくわからないけど、まあ、それは置いておくとしても、兄弟は、だめだよ」
「あ、そう。じゃあ、俺の家に来るのやめたら? 今ならまだ最終バスに、間に合うよ。帰るなら送るよ」
「そんな……」
「瑤から見たら、汚らわしいんだろう? だったら、俺にもう、関わらない方がいいよ」
「嫌だよ」
「どうして」
「潤のことが好きだからだよ」
「エッチは、してやるよ。洋講堂で。心配するな」
「そんなことじゃないよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
65 / 788