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犬病
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潤が、僕から、グレープフルーツジュースを奪った。
潤は、ストローをゴミ箱に捨てて、グラスに口をつけた。
ジュースを口に含むと、僕に口移しした。
僕の顎を、こぼれたジュースが伝った。
こぼれたジュースを、潤が舐めとった。
僕はジュースを飲み込んで呼んだ。
「潤!」
「あ、なおった!」
潤は、グラスを洗面台に置いて僕と抱き合った。
「犬病がなおったね」
「譲に、犬になる魔法をかけられたの」
と僕が言った。
「そうなんだ?」
潤が笑った。
「食べない?」
潤が、お皿からカナッペを取って、差し出した。
「これ、ウニのムースだよ」
「食べるワン!」
「なんで犬なの? 裸だから?」
「立って食べてるから」
「椅子に座って」
潤は、片手で、プラスチックの白いスツールに、バスタオルを敷いてくれた。
僕は、座って、潤から、食べさせてもらった。
「もう、瑤と夕飯食べるの、楽しみにしてたのに、なかなか来ないから、もう食べちゃったよ?」
「くぅーん」
僕は、潤の手に、頬をすりすりした。
「また、犬だしっ」
カナッペを平らげた後は、海老のサラダでした。
そして夏みかんの練乳がけの時に、
「はっ! 潤の精○がかかってる!」
と言って、
「どうして、そういうことだけ、人間語なの?」
と、犬の僕は、叱られた。
「クゥーン」
「食べれば? 俺の精○がけ」
と言って、潤が手づかみで、僕の口に突っ込んできたので、僕は、甘酸っぱい潤の指先をぺろぺろ舐めた。
「はっ、はっ」
「もっと、欲しいの?」
僕は、最後は、潤の指についた甘い練乳を、たくさん舐めた。
「おしまい!」
と言って、潤は、手を洗った。
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