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バスの中 2
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「どうして、瑤まで来るんだよ?」
潤が眠そうな瞼を開けて、微笑んで言った。
「僕に寄りかかってくれてもよかったのに」
と言ったら、潤は、吹き出して笑った。
「瑤のが小さいのに?」
「小さくないよ、170くらいあるもん」
「それ、サバよんでるだろう? 俺、今、3くらいあると思う」
それこそサバもいいとこだと思ったけれど
「でも、潤は細いから」
と言うと、
「そうでもないよ? 今夜見る?」
などと潤が言ってきた。
公共の場で、そういうこと言うなよ! と思って、脇腹をつついいたら、つつき返された。
手をシートに押さえつけられ封じられた。
潤が、
「眠らせてよ。今夜眠れないんだから」
と言った。
また、そういうことを! と思って、体当たりで肩をぶつけたら、手をぐいっとひかれ、耳元で
「今夜は、眠らせないから、瑤も眠っとけよ」
と、ささやかれた。
「ばっ」
「冗談だよ。期待した?」
潤の顔を見ると、笑っていたので、バツが悪かった。
ちょっと期待したのに。
潤は僕の手を握ったまま、窓枠に寄りかかって眠り、僕は、潤の寝顔を見ていた。
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