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竜宮城現象
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その時、ガタッと洗面所の戸が鳴って
風呂場の半透明のドアの向こうに人影が見えた。
「潤さん、クリーニングに出してきたわよ。いつまでお風呂にいらっしゃるの? 」
潤の母上だった。
「ごめんなさい。友達が、のぼせて倒れたから」
「まあ、大丈夫なの!?」
「開けないで! 大丈夫だから!」
潤は、あわてて、僕から玩具を抜いた。
僕は、起き上がった。
「もう、今、出るから」
「そうなのね?」
「うん」
人影は、なくなった。
「瑤、ごめんね。身体と髪、洗って、出よう」
僕は、頷いた。
「さっき、ごめんね?」
「お湯に沈めたこと?」
「うん……あとで話すね。今は、後悔してるから。もう、しない」
潤と僕は、身体と髪をシャンプーとボディーシャンプーで洗いあった。
泡まみれになりながら、互いの身体を触り、気持ちよくなって、キスをし合った。
「気持ちいいね」
「うん」
泡だらけの身体で、いつまでも戯れあった。
「今日の日がずっと終わらなければいいのに」
僕が言うと、
「いかがわしい竜宮城みたいだろ?」
と潤が言った。
「だね」
と僕が返した。
「時間がどうなっちゃってるの?」
「あきらかに、俺ら、やり過ぎ。ずっと、やりっぱなしだよね」
「ご飯食べないと」
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