アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
快楽の利用
-
「こういう時にセックスすれば、気持ちいいのかな」
潤が、僕の裸をちらちら見ながら、言った。
僕は、バスローブの前を閉じた。
「いつも俺、何も感じないためにやってる。快楽で、苦しさとか、孤独感とか、疎外感とか、忘れるために」
「そうなんだ?」
「だけど、したあと、もっと虚しくなるんだ。一時的には、快楽で癒されるんだけど」
「うん、快楽って、強烈だからね」
「だけど、瑤が、セックスって、基本的に、愛する者同士ですることだって言ってただろ?」
僕は、こっぱずかしいと思った。
「いや、それは、僕が、何も知らない、チェリーボーイだったからかもしれないから、あの、気にしないで?」
「自分でチェリーって」
潤が笑った。
「瑤、もう、童貞じゃないじゃないか」
「あ、男同士でも、そうなるのかな?」
「男同士のが強烈かも」
「え、そうなの?」
「締め付けが強いからさ……」
「どうしよう、女性でいけなくなったら」
「うーん、脳の快楽の要求って、どんどんエスカレートするからね」
「依存性があるってことか」
「うん。麻薬やアルコールと同じだよ」
「怖いね」
「そうなんだよ。俺も、それに気づいた時は、遅かったというか、もう、やめられなくなってると思うんだ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
125 / 788