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目の前の危険
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「彼氏かどうかわからないけど」
僕は、呆然として言った。
「彼氏じゃないなら、俺がもらっちゃうよ?」
「あ、彼氏です。彼氏」
僕は、隣室の恐怖より、自分の身に今まさに起こりつつある、目の前の危険があることに、はっとなり、慌てて訂正した。
「彼氏というより、彼女みたいだね。可愛いね。潤の子どもの時みたいだ」
「子どもの時って……」
やっぱり、潤が言ってたように、そんな子どもの時から……。
「あ、君が子どもっぽいっていう意味じゃないよ。気を悪くしないで」
譲は、冗談のように、隣の気配も、僕の具合の悪そうな様子も、まるで無頓着に、言った。
「慣れてますから」
「潤は、大分すれっからしになってしまったから。君みたいな純情な子は新鮮だよ。いいね。潤と身体の大きさも同じくらいかな?」
「はい。潤は、潤のが大きいって言いますけど、そんなに変わらないと思います」
「はは。あそこの大きさも、同じくらいかな?」
「わかりません」
行為につながるような、危険な質問だったので、僕は、興味がないように言った。
「見てあげようか? 潤のは、もうよく知っているから、比べてあげられるよ?」
「いいです。それより、譲さんのって、大きいですね」
僕は、譲の機嫌をとって、時間を稼ごうと、話の矛先を変えた。
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