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キスシーン
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誰か、おそらく譲の友人が、カメラを操作して、二人の顔を、どアップにした。
涙にうるんだ目をした少年譲の唇に、幼い潤が、真剣な表情で、唇を近づけた。
「ひいっ、キスシーンだ」
カメラを操作しているらしき少年の声がした。
「黙ってろよ、いいところなんだから」
他の少年がカメラの方を見て言った。
幼い潤が、すれすれまで唇を近づけていくのを、譲少年は、辛抱強く待っていて、やっと、唇が触れ合うと、一同から、安堵とも羨望ともつかぬ、
「おー」
という、ため息がもれた。
「んー」
幼い潤が、唇を離そうとするも、少年譲に唇で追いかけられ、逃げようと、のけぞって、唇を閉じたまま、声を出した。
少年譲は、かたく閉じられた幼い潤の唇を、開かせようとするように、舌でぺろぺろと、舐めまわした。
「はあっ」
幼い潤が、感じているかのように、眉根を寄せて、口を開けて、頭をのけぞらせて、顔をこちらに向けた。
「うわぁ、エロい。本気でやってる……」
「まじで? こいつら、正気かよ」
「すげえ……やらしい」
譲の3人くらいいるらしき友人たちは、自分たちも、さっきまで、いっしょになって、そそのかしていたものの、まさか、こんな、本格的なキスが始まるとは、思っていなかったようだった。
「この子、こんな子どもなのに……」
言いながら、制服の少年は、自分の前を押さえていた。
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