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テラスへ
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「ドレスみたいだね」
潤が、僕にカーテンの生地をあてて、微笑んだ。
潤が僕の手を握って、引いた。
僕は、ウッドデッキに足を踏み出した。
日の光が眩しかった。
液体の入ったお尻が疼いた。
こんなところで、漏らしたらだめだ。
テラスには丸い白いアイアンのテーブルと二脚の椅子があった。
テーブルには、赤いチェックのテーブル掛けがかかっていて、白いボウルに、色とりどり、粒の大小、形の、さまざまな、葡萄が盛ってあった。
潤は、透き通るような黄緑色の大粒の一房を選んで持ち上げると、顔を仰向けて、その先の一粒を舌で舐めてから、歯で齧り取った。
僕は小さい粒の紫の葡萄を選んで、手でつまんで口に含んだ。
潤が皮を捨てた器に、僕も皮を捨てた。
潤と僕は、互いに両方の葡萄を食べさせあった。
「あの、潤」
「何?」
「僕、お尻に、ぬるま湯が入ってるの」
「え? そうだったの? いつから?」
「潤が、トイレに入ってきた直前に入れられたの」
「なんだ、ひょっとして、我慢してたの?」
「うん」
「早く言ってくれたらよかったのに」
「ごめん」
「譲と二人だと、大変だろうと思って、救出しに入ったんだよ?」
と潤は言った。
「そうだったんだ?」
「譲も、出させれば、ちょっとは落ち着くからね」
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